観戦メモ 地域決勝 サウルコス福井vs阪南大クラブ
地域リーグ決勝大会の1次ラウンドからC組初日、2日目の計4試合を見てきました。その中から2日目の試合を、初日の試合からどう変えたかに触れつつメモを残しておきます。まずは第1試合、サウルコス福井vs阪南大クラブ。阪南大クラブは阪南大サッカー部のセカンドチームです。
前の試合の雑感
・サウルコス福井 ◯1-0アルテリーヴォ和歌山
とにかく2. 亀井拓哉(阪南大卒)のロングスローから194cmの3. 梅井大輝(元横浜FM,草津,大分,金沢)に合わせるパターン。敵陣深めのスローインはほぼ全部2. 亀井のロングスローでした。得点もここから。
・阪南大クラブ ●0-1FC今治
大学生らしい奪ってから早く攻めるシンプルな4-4-2。10. 大園伸明(野洲高卒)の技術が高く彼にボールが収まるとチャンスが生まれそうな空気がありました。山田卓也との対峙には苦戦しましたが、いい経験になったことでしょう。CKも含めたセットプレー時に左足の15.村上順哉(大津高卒)と右足の8.松本俊亮(岡山学芸館高卒)が2人並んでいたのが印象的。どちらもいいボールを蹴っていました。
では福井(黄)vs阪南大Ｃ(青)のスタメンとフォーメーション。
フォーメーション
両チームとも少し変更。福井は4141から442へ。前の試合では守備への切り替えの早さを感じましたが、この試合では攻勢気味。阪南大Ｃはセンターにいた10を左に置き長身の2トップを選択。福井の3.梅井対策と相手の最終ラインはそこまで高さがない点を考慮したかなと予想します。コイントスで福井はコートチェンジを選択。この日は一時雨の予報もありましたが、このタイミングでは太陽が出ていたのでその影響かと思います。
前半。序盤は福井ペースでしたが後に拮抗。阪南大Ｃは2トップにロングパスを当てるか、もしくは右サイドを狙う展開でしたが、ゴールには到達せず。前半40分くらいには8.松本の惜しい直接FKもありました。一方の福井はさすがに前の試合ほどロングスローのチャンスは訪れず、最初のロングスローもまさかのすっぽ抜けとなったり、時間の経過とともにじわじわリズムが悪くなっていましたが、前半のラストプレーでゴール。3.梅井の縦パスを受けた20.田川弘毅(奈良育英高→龍谷大卒)が決めました。
ハーフタイムで阪南大Ｃは2トップの一角を変更。20.足立智紀(名古屋U18卒)→18.全隼太(国見高卒)。ちなみに20.足立は登録上ではDFでした。そんな中福井は怒涛の攻撃で加点。まずセットプレー(おそらくロングスローだったかな）から3.梅井が競り勝ちゴール前が混戦に。最後3.梅井のシュートのこぼれ球を10.坂井優介(元徳島セカンド,MIOびわこ,讃岐など)が押し込んで2点目。さらに、3.梅井が中央から右サイドへ展開し18.鶴野太貴(元水戸,金沢,八戸)のクロスボールを20.田川が合わせ、点差を3点に広げます。
阪南大Ｃはロングスローを含めた相手のセットプレー時におそらくゾーンで守っていたかと思いますが、結局福井の3.梅井にゴール前で仕事をさせてしまいました。3. 梅井はセットプレー時にファーサイドにポジションを置き、そこからスルスルと中へ入って競り合うというパターンを1試合目から何度か見ました。初戦、この試合ともに相手は大変そうです。
3点を追う阪南大Ｃは17.渡辺瑞基(福岡U-18卒)を26.和田凌(千葉U-18卒)に替え左サイドへ。10.大園をトップに置く初戦のやり方に変更。ここからは福井も雑になり、阪南大Ｃのチャンスが増えます。
しかしこの試合最後のゴールも福井でした。敵陣右サイドからのスローイン。すでにロングスローの2.亀井は交代済み。もうこの位置＝ロングスローというのが定着しているようで、チームメートからは「ロングいないよー」という掛け声。普通のスローインから始まったのですが、これが繋がり30. 松田康佑(野洲高→京都産業大卒,元新潟S)がシュート。おそらく相手の足に当たってゴールに吸い込まれました。
ということで4-0です。MVPを挙げるならやっぱり3.梅井ですね。この試合では高さだけではなくサイドへのロングパスも正確で且つスピードがあるので本当にいいボランチだなと思いました。
阪南大クラブも全社で準優勝しただけあってとてもいいチーム。点差ほどの実力差はなかったのですが、前半終了間際と後半開始直後というタイミングでのゴールが効きました。ちなみに今治戦では、後半に左サイドの選手を交代した後に、相手が右ウイングの選手を替え、逆サイドからクロスに大外を走り込んだその選手にゴールを決められて敗れました。ゲームの切れ目でのわずかな差が勝敗に影響している形で本当に惜しい試合が続いています。
また何かの試合で再会しましょう。
