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世代別代表におけるここ10年の日韓戦を振り返る

2016/01/30 08:30:00

本日夜にAFC U-23 Championshipの決勝戦が行われます。対戦カードは日本vs韓国。AFCはこれまで五輪予選を一つの大会として組んでいましたが、今回から新設されたこのU-23のアジア杯に五輪予選としての機能を持たせました。欧州や南米でもこのスタイルとなっています。最近はどの世代もアジアの大会では苦しんでおり今回も厳しいかと思っていたのですが、課題を抱えつつも勝ち上がりリオ五輪行きを決めてくれました。残る試合はアジアチャンピオンを決める決勝戦。ここで、年齢制限がある世代別代表においてのここ10年の日韓戦をまとめてみました。ミニトーナメントは省略し、AFCなどの主要な国際大会のみとさせて頂きます。

2006/9/7 AFC U-17 Championship

○日本 3-2 韓国
スタメン:
廣永遼太郎
高橋峻希,甲斐公博,田中裕人,山崎正登
水沼宏太,岡本知剛,山田直輝(→山地翔),八反田康平(→山浦公裕)
大塚翔平,端戸仁(→河野広貴)
ゴール:水沼x2、大塚

2007U-17W杯の予選にあたるこの大会では日本は優勝しました。今見返すと新鮮な顔ぶれですね。大会メンバーには柿谷や齋藤学もいますが、この試合では出番はありませんでした。翌年のU-17W杯の日本代表は↓に記録をまとめています。
Soccer D.B. 2007 U-17 日本代表 選手出場記録

2006/11/9 AFC U-19 Championship

○日本 2(3PK2)2 韓国
こちらのメンバーは公式記録画像で。

2006 U-19日韓戦

ゴール:森島、青木

「調子乗り世代」のチームです。この大会で準優勝し翌年のU-20W杯に出場しました。その大会でもほぼこのメンバーですね。「DF香川真司」が新鮮です(笑)
2007U-20W杯は最終的に準優勝となったチェコに敗れ大会を去りました。まさかそのままU-20W杯に出れなくなるとは…。
Soccer D.B. : 2007 FIFA U-20ワールドカップ 07/07/11 日本 - チェコ 試合結果,スタメン,フォーメーション

2008/10/15 AFC U-16 Championship

●日本 1-2 韓国
スタメン:
松澤香輝
内田恭兵,内田達也,高野光司,廣木雄磨
高木善朗(→小林祐希),柴崎岳,堀米勇輝,宇佐美貴史
杉本健勇,宮吉拓実(→幸野志有人)
ゴール:内田達

こちらは「プラチナ世代」ですね。この大会では準決勝で対戦し敗れてしまいましたがU-17W杯の出場権は手にしました。W杯の方はブラジル、スイス、メキシコに3連敗。GK嘉味田が印象に残ってしまいました。

2008/11/8 AFC U-19 Championship

●日本 0-3 韓国
スタメン:
権田修一
岡本知剛(→鎌田翔雅),村松大輔,金井貢史,吉田勇樹
水沼宏太,青木拓矢,山本康裕,鈴木惇(→柿谷曜一朗)
宮澤裕樹,永井謙佑(→河野広貴)

「忘れられない試合」というのは誰にでもあると思います。この試合は自分にとってその中の1つです。悪い意味で。確かこの試合はシュート0だったはずです。そして3失点奪われながら「権田よくがんばった」という感想が記憶に残っています。それだけ完敗でした。
Soccer D.B. : 2008 U-19 日本代表 選手出場記録
当時の監督は牧内辰也。U-19日本代表の監督としての仕事はこれで終わりましたが、なぜかコーチとして残りました。

2010/10/11 AFC U-19 Championship

●日本 2-3 韓国
スタメン:
中村隼
岡本拓也,遠藤航,平出涼,阿部巧
菊池大介(→永井龍),六平光成,藤田息吹,酒井高徳(→加藤大)
宇佐美貴史,指宿洋史(→杉本健勇)
ゴール:指宿x2

負の歴史は止まらず。布啓一郎監督率いるU-19日本代表はグループステージこそ3戦3勝するも準々決勝での韓国戦に2点リードから逆転負けを喫し、またしてもU-20W杯の出場権を得られませんでした。ちなみにこの大会後の日本経済新聞の記事がまだ読めましたのでご参考まで。
10/10/23 サッカーU19代表にまた韓国の壁…未来への投資怠るな
10/10/31 U19代表敗退の責任も、つまびらかに

2012/8/10 ロンドン五輪

●日本 0-2 韓国
スタメン:
権田修一
酒井宏樹,鈴木大輔,吉田麻也,徳永悠平
清武弘嗣,山口螢,扇原貴宏(→山村和也),大津祐樹,東慶悟(→杉本健勇)
永井謙佑(→宇佐美貴史)

オーバーエイジがあるので世代別代表とはちょっと異なりますが、U-23がベースなので五輪本大会も混ぜておきます。初戦スペインに勝利した勢いそのままにメダル獲得に近づきましたが3位決定戦にて韓国に敗れ4位に終わりました。 トーナメントに入り相手が強くなるのは当たり前なのですが、やはり疲労の蓄積が思いっきりプレーに表れていましたね。一応グループステージ3戦目はメンバーを入れ替えられる余裕もあり、スタメン起用選手数もこの五輪内では日本が一番多いのですが。

2012/9/25 AFC U-16 Championship

●日本 1-3 韓国
スタメン:
長沢祐弥
石田崚真,宮原和也,酒井高聖,伊藤克尚
水谷拓磨,中谷進之介,鈴木徳真(→三好康児)
北川航也,会津雄生(→杉森考起),小川紘生(→青山景晶)
ゴール:小川

2013年のU-17W杯出場権がかかったこの大会ではグループステージで韓国と対戦し、一度は追い付いたものの結果1-3で負けました。大会としては準優勝を収めています。翌年のU-17W杯はグループステージを全勝突破したもののトーナメント初戦でスウェーデンに敗れました。
Soccer D.B. : 2013 U-17 日本代表 年度別結果
監督は吉武博文。U-17W杯でのスタメン起用選手数は21人。

2014/9/14 AFC U-16 Championship

●日本 0-2 韓国
スタメン:
千田奎斗
石川啓人(→阿部雅志),下口稚葉(→田中康介),冨安健洋,堂安律
菅大輝,渡辺皓太,藤本寛也
斧澤隼輝,永澤竜亮,渡邊陽(→杉浦文哉)

前回同様吉武監督が率いるU-16日本代表は準々決勝で韓国と対戦。バルセロナの下部組織に所属するイスンウに格の違いを見せつけられ2ゴールを奪われました。U-17W杯の連続出場も途絶えました。

2014/9/28 アジア競技大会

●日本 0-1 韓国
スタメン:
牲川歩見
室屋成,岩波拓也,植田直通,秋野央樹
野津田岳人(→荒野拓馬),大島僚太,遠藤航,矢島慎也(→原川力),中島翔哉
鈴木武蔵(→金森健志)

U-23までOKな大会ですが日本は五輪出場を見据えU-21代表で参戦。よってまさに今行われているU-23の大会のメンバーが多く名を連ねています。韓国とは準々決勝で対戦し以下略

2014/10/13 AFC U-19 Championship

○日本 2-1 韓国
スタメン:
中村航輔
石田崚真,中谷進之介,内山裕貴,宮原和也
関根貴大(→高木大輔),川辺駿,井手口陽介,金子翔太
南野拓実(→オナイウ阿道),北川航也(→越智大和)
ゴール:南野x2

小さい大会では韓国に勝った試合もあったかと思いますが、今回取り上げている主要な国際大会における対戦だと2006年以来の勝利。めっちゃ喜びました(笑)。ただこの後のトーナメント初戦で北朝鮮に負けて結局U-20W杯には出れなかったのですが…。

ということで、やはり対戦成績としてはよろしくないようです。何かが懸かっている試合で対戦することが多いですが、そういう状況で負けてしまっているのはよくないですね。リオ五輪予選としては消化試合ではありますが、この決勝戦しっかりと勝ってもらって、まためっちゃ喜びたいです。

Soccer D.B. : 2016 AFC U-23選手権

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