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観戦メモ 高円宮杯U-18プレミアリーグ 横浜FMユースvsFC東京U-18

2016/07/02 21:59:00

6月の終盤はそこそこ涼しかったのですが、今日はすっかり夏の暑さと梅雨のじめっぷりがミックスされた日となりました。そんな中、今日は高円宮杯U-18プレミアリーグの横浜F・マリノスユースvsFC東京U-18の試合へ。このカードを選んだ理由として、横浜FMユースの観戦は今年2戦目となりますが、前回見た時に気になっていた42.椿直起をまた見たいなと思ったのが一つ。対戦するFC東京U-18はまだ今年見れてないので見ておきたいというのが一つ。あとやっぱりFC東京の41.久保建英はまだ見たことないので見たいという3つの理由からの観戦となります。

スタメンはこちら

前半フォーメーション

前半フォーメーション

前半は完全にFC東京ペース。序盤からハイプレスがハマって横浜FMはまともにボールを運べず。ペースが掴めないせいかイージーミスも増え、前半の給水タイムまではセットプレー以外ほぼノーチャンスだったかと思います。横浜FMはハーフラインくらいから逆サイドに張っている選手にロングレンジのパスを送りチャンスを創出したいように見えましたが、前半はDF-MF間のつなぎの時点で危うかったので、サイドチェンジを考えるレベルに達していなかったといっても過言ではないでしょう。一方、守備時はFC東京のハイプレスとは逆に横浜FMはブロックを作ってハメようとしていましたが、バイタルに入れられてもプレスが遅く、守備面もちょっと悩んでる感じでした。

出足のいいFC東京は前半はあらゆる局面で横浜FMをリード。特にボランチ2人はいいですね。4.鈴木喜丈は昨年も見ましたが今年はさらに存在感が増し、得意の左足から相手の嫌なエリアへ速いボールを送っていました。42.平川怜はポジショニングが良くボールを運べる選手。オフサイドになりましたが序盤のスルーパスは惜しかったです。彼はまだ1年生なのですよね。試合外で見ると1年生っぽいのですが、試合の中で見てるとそういう雰囲気はまったくありませんでした。

給水タイム後は横浜FMも徐々に進軍。左サイドの42.椿のドリブルからクロスを放つシーンがありましたがシュートには至りませんでした。対峙したFC東京の27.岡庭愁人や5.蓮川壮大も中に向かったドリブルを許さないよううまく守っていました。

いい内容ながらゴールがなかったのですが、前半の終盤にCKからの混戦内でハンドがあったようで、PKによりFC東京が先制。

ハーフタイムにそれぞれ1人選手交代を行いました。横浜FMは17.薄葉迅人を下げ15.西田優太を入れ4-4-2に変更。FC東京は11.半谷陽介から18.鈴木郁也に。

後半フォーメーション

後半フォーメーション

後半の最初の方は前半と似た展開となるかなと思ったですが、横浜FMのボール運びが改善され、いいボールが前へ供給できるようになりました。後半から入り2トップを形成している15.西田のところにボールが収まり、前を向けるシーンが増えたことでチャンスを作るパターンも増加。サイドチェンジの機会も増えてきたため、FC東京の佐藤一樹監督が10.松岡瑠夢に、相手のボランチである6.佐多秀哉を「監視」するよう指示を出していたのもこの辺りのタイミングだったかと思います。

そして後半8分。今日のチェックプレーヤーだった横浜FM42.椿が、味方のクリアボールを拾った敵陣中央左寄りのところから1人でドリブルで切り込み、冷静に流し込んで同点弾。やっぱりこの子凄い…。

この後、FC東京は10.松岡を下げ41.久保を投入。その直後に横浜FMも右サイドの選手を27.堀研太から14.山田康太に変更。流れは大きく変わらず、サイドからチャンスを作れるようになった横浜FMが、惜しいシュートをGKに防がれて得たCKから2.常本佳吾が逆転弾を決めます。時計は後半17分。

FC東京は4.鈴木を下げ24.荒川滉貴がピッチへ。システム変わるところを見逃しちゃったのですが、FC東京が3バックになったのはこのタイミングからですかね。7.生地慶充が右ウイングバックへ移動。

この後は互いにチャンスを作る展開に。横浜FMは左サイド42.椿からのクロスに中が潰れてフリーで待っていた14.山田が押し込み加点。が、すぐにFC東京は41.久保のドリブルから左サイドに流し、グラウンダーのクロスを7.生地が決めて再び1点差に。ゴールショーはここまでとなり、横浜FMユースが逆転勝利を収めました。

試合の鍵は前半にあったかなと思っています。FC東京はハイペースで動き過ぎて、後半はもう早々に動きが鈍ってきていました。おそらく前半ずっと飛ばす気はなかったと思うのですが、横浜FMのミスが多くドタバタだったこともあってちょっと調子に乗ってしまいましたかね。であれば前半1点リードで終わってしまったのは悔やまれるところです。夏は特にペース配分が重要になってきますからね。FC東京は2試合連続で逆転負けとなりましたので、その辺り修正が必要でしょう。

試合前時点で9位だった横浜FMは不安定要素が多いチームなのですが、こういう試合に勝てたのは大きいですね。もっと上に行ける力はあると思っているので、今後の成長を楽しみにしておきます。

2016 高円宮杯U-18 プレミアリーグ
今日の試合のデータ更新は月曜夜か火曜になる予定です

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