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観戦メモ インターハイ 鹿児島城西vs市立船橋

2016/07/29 20:30:00

インターハイが開幕して3日目。今日は3回戦の会場の1つである呉総合スポーツセンターへ行きました。広島は行ったことがありますが呉は初。駅からのバスに揺られ、山道を抜け住宅街を抜けたところにスポーツセンターがありました。スポーツセンター付近まで行く路線バスはかなり少ないため、インターハイ中は臨時の無料バスが出ていました。ありがたやありがたや。

競技場

スポーツセンターでは競技場の方と多目的広場でそれぞれ2試合組まれていましたが、競技場の方を選択。その中から1試合目の鹿児島城西vs市立船橋を取りあげます。

スタメンとフォーメーションはこちら。鹿児島城西は4-4-2。市立船橋は4.金子大毅がアンカーにいたり最終ラインに入ったりしていましたが、市立船橋のポゼッションが多くほぼ最終ラインにいたので3-4-2-1で載せます。

フォーメーション

フォーメーション

試合ですが、開始直後に市立船橋が左CKを獲得。キッカー2.桧山悠也のボールをファーサイドで7.原輝綺がボレーで合わせ先制し、いきなり市立船橋がリードを得ます。そのゴール後のキックオフからすぐ鹿児島城西がロングシュートを放ちましたがこれはクロスバー。なかなか慌しい立ち上がりとなりました。

以降の鹿児島城西ですが特に焦ることはなく、市立船橋のボール回しに対してハイプレスはかけず、ブロックを作って自陣に侵入してきたところで守備のスイッチを入れる形。これは3連戦の影響もあると思います。ボールを奪った後はすぐ2トップのどちらかに縦パスを入れロングカウンター。ただ、前半に関しては基本的には2人だけで攻め切ろうとすることが多かったです。シュートまで至るケースは少なかったですが2トップの9.福島有貴と13.眞田颯は市立船橋のDF陣に臆することなく仕掛けていました。前半22分付近には立て続けのCKのチャンス。クリアボールから7.松本順也がミドルシュートを放ちますが、こちらもまたクロスバーに当たりゴールならず。

早々に先制した市立船橋はブロックを組んだ鹿児島城西陣内へ攻め入る機会を伺いながらのボール回し。彼らが狙うエリアは下図の塗りつぶした部分。ここを三角形の3人を中心にワンタッチパスとドリブルで攻略しました。CBの7.原輝綺と5.杉岡大暉も時には攻撃参加。彼らが攻め入る回数は決して多くはありませんでしたが、彼らが上がった際の攻撃はほとんどがペナルティエリアへ侵入するところまで攻め切れていました。

市立船橋の狙い

イチフナの狙い

ポゼッションの際に効いていたのは5.杉岡のパス。サイドを変える際は基本U字でボールを回すことが多かったのですが、彼は逆サイドで張っている選手に1発でロングパスを通したり、インサイドにいるシャドーへ縦パスを狙ったりしていました。前半終了間際に右サイド高い位置での早いリスタートによるスローインからつないで11.村上弘有が追加点を決めますが、このスローインを得た前の過程には5.杉岡のロングパスがありました。1点目のCKを得る前も同様。

ハーフタイムでそれぞれ1人ずつ交代。市立船橋2.桧山悠也→13.杉山弾斗、鹿児島城西8.妙圓園拓真→14.松村直輝。システム変更はなくポジションもそのまま。

後半も攻撃方法は大きく変わらず。ただもちろん鹿児島城西は攻めないといけないので、前半にはほぼなかったサイドバックのオーバーラップからのクロスというシーンも生まれ幾つかのチャンスは得ていましたが、逆に守備面は運動量低下が目立ち、バイタルにボールを入れられてもプレスが追い付かなかったり、敵陣でもボールを奪いに行きますが連動性なく奪えない状況になりました。ちょっときつそうでしたね…。

市立船橋も同じ3連戦の3日目ですが、こちらはのびのびとプレー。みんな上手いのはもちろんなのですが、バイタルでボールを受けた時の身体の使い方やファーストタッチの置き場所が絶妙ですぐ前へ向けているのですよね。特にここまでの試合で活躍し話題となっている14.郡司篤也は絶好調なこともありシュートまでのプレーが軽快でした。インターハイ開幕後にSoccerD.B.へ検索を使って訪れた方のうち1番多かった検索ワードが「郡司篤也」だったのですが、来た方はビックリでしょうね。彼はここまでプレミアリーグには1分しか出ていません。

このまま試合は2-0で終わり市立船橋が勝利しました。強いです。ただ、コンディション抜群の鹿児島城西も見たかったなぁという感想です。選手権で待っています。

鹿児島城西
市立船橋

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