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観戦メモ JIYC FC東京U-18vsフィゲレンセ

2016/12/23 13:26:00

前回の記事の続き。Jリーグインターナショナルユースカップの2日目からFC東京vsフィゲレンセのメモです。1試合目の広島vsエストゥディアンテスの試合を観ている最中に、謎の外国籍っぽい方からフィゲレンセの資料をもらいました。手作りかな。アカデミーにいる世代別代表選手の紹介、過去輩出した選手、アカデミーが獲得してきたタイトル、写真付きの今大会のメンバーリストなどなかなかの内容でありがたいです。

頂いた資料

頂いた資料

この試合のフォーメーション。互いに4-4-2。

フォーメーション

前日の試合は互いに勝利しており優勝を狙う上でも重要な一戦となります。

入場 メンバー

主導権を争う序盤、フィゲレンセは挨拶がわりのようにドリブルから7.Mirandaがミドルシュート。左サイドの10.Nascimentoもテクニックを見せ両サイドのこの2人が攻撃のキーマンであることが早々に分かりました。セットプレーは左利きの左SBの6.Furtadoがキッカーを担当することが多かったのですが、シンプルにクロスを入れると見せかけ、近くの選手へパスを送るトリックプレーを序盤に限らずいくつか見せました。

先制はそのフィゲレンセ。バックパスを受けたFC東京のGK16.髙瀨和楠からのボールが寄って来ていたフィゲレンセの7.Mirandaに当たりそのままゴールへ入りました。出鼻をくじかれたFC東京でしたがその後はポゼッションの時間を増やしていきます。徐々に目立ち始めたのは右サイドの17.横山塁。右で受け自らドリブルからシュートを放ったり、ペナルティエリア内の右へ走り込んだ15.小林幹へスルーパスを狙ったり、相手の左SBの裏、左SB-左CB間を攻略しようとしていましたが、決定的チャンスには至らず。逆に前半終了間際にフィゲレンセが右サイド6.Furtadoのフリーキックから15.Gustavo Santosが決めて追加点を得ます。

ハーフタイムにそれぞれ1人ずつ交代。FC東京は17.横山塁に替えて19.吹野竜司。フィゲレンセは18.Diogo Rosaに替えて14.Luiz Santos。

フィゲレンセは高い位置から激しいプレスをしなかったので、FC東京はポゼッションの際にSBを高い位置に置き、右サイドに入った19.吹野も中寄りにポジションを取ります。他の構成はこのままでしたが、後半3分くらいに左サイドの15.小林幹とボランチの22.杉山伶央がポジションを入れ替えました。フィゲレンセは後半から4-1-4-1に変更。CBだった15.Gustavo Santosがアンカーに入り14.Luiz Santosが最終ラインに入りました。互いのこの変化が後半のスコアに影響します。

後半6分、フィゲレンセのアンカーになった15.Gustavo Santosがパスを受けたところでFC東京の15.小林幹がボールを奪い、41.久保建英が冷静にゴール右隅に決めて1点返すと、4分後には左からの15.小林からのパスを中央で受けた41.久保がまたしても決めて一気に同点に。FC東京の攻撃陣のポジショニングが前半から変わり、これがフィゲレンセのシステム変更にハマり、相手のアンカー脇にうまくボールが入るようになりました。41.久保は前半はボールを持っても複数人に囲まれ潰され気味でしたが、この時間帯は最も生きるプレーができました。

ただフィゲレンセの修正も早く3分後に選手を2人交代。その1分後に左サイドに流れてスルーパスを受けた途中投入の11.Pedro Pereiraのグラウンダーのクロスから同じく途中投入の17.Wesleyが決め勝ち越し、さらに1分後にさっき同様左サイドからのグラウンダーのクロスをGKが弾き切れず押し込まれ再び2点差に。FC東京は選手交代で新しい選手を入れつつ反撃の機会を伺いますが決定的チャンスは訪れず、逆にフィゲレンセがやっぱり左サイドからのグラウンダークロスを今度はスルーを経た後に押し込んで5点目。警告2枚により相手は1人減りましたがガッツリ守られてしまい、41.久保のドリブルから得たCKを自らのボールからオウンゴールが生まれ最終スコアは3-5。

試合終了

フィゲレンセはスピードのある選手が多く、不利な状態からの追いかけっこでも最終的にキープしてしまうのは凄かったです。あと後半3失点してますが4.Mateusと14.Luiz SantosのCBコンビは高さと強さがありました。もし結果を求めるのであればFC東京はセットプレーの工夫が必要だったかと思いますが、新チームですしその辺は追い追いといったところでしょうか。広島よりはFC東京の方が迷いなくプレーしていた時間が長かったかと思います。個人的には15.小林幹のプレーが一番良い意味で気になりました。GK中心に守備の方の改善は必須ですね。同じパターンでやられすぎました。後半はだいぶ前がかりになったのでMF陣の守備への切り替えがちょっと遅れてしまった影響もあるかと思います。

ここからは広島vsエストゥディアンテスの方も含めての感想になりますが、良く南米は球際の強さを言われますが、この2試合見て改めて思ったのは守備の時にコースを切るのが上手いなぁと。どちらもパスやクロスを送る際に相手に当たってしまうというケースを良く見ました。あとはやっぱりスピードが違うので、普段の日本での試合だと感覚にないような位置に相手がいるということが多かったのではないでしょうか。広島もFC東京も1戦目は日本のチームでしたので、いきなりブラジル、アルゼンチンになったことで試合の序盤がちょっと落ち着きませんでした。負けてしまいましたが、これからのチームですからこの経験を糧に成長してほしいと思います。

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