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観戦旅行記 2017九州その4 九州産業大vs鹿屋体育大→長崎vs熊本

2017/06/12 20:30:00

前回からの続きで最終回。
「観戦旅行記 2017九州その1 福岡vs讃岐→鹿児島vs鳥取」
「観戦旅行記 2017九州その2 熊本vs京都→熊本観光」
「観戦旅行記 2017九州その3 ソフトバンクvs阪神→北九州vsG大阪U-23」

大学リーグも見ておきたいと思い、どのカードでも良かったのですが通り道で九州産業大vs鹿屋体育大があったのでこちらに。会場は九州産業大のグラウンド。事前に「わかの観戦日記」さんのスタジアムガイドで確認したところ屋根付きの観客席があるということで安心しました。(結局降らなかったけど雨予報だったので)

九州大学リーグといえば福岡大、鹿屋体育大が有名ですが、彼らに次ぐ第2勢力に九州産業大が入ると思います。今季は好調なスタートとなり、福岡大、鹿屋体育大に並ぶ勢いで勝ち点を積み重ねてきました。そしていよいよ彼らとの直接対決。前節、福岡大には0-1と敗れてしまったため、この鹿屋体育大戦は負けられない試合となります。その九州産業大を率いているのは長くツエーゲン金沢を指揮していた森下仁之監督。2015年のJ2前半戦の金沢の躍進が記憶に新しいですが、この大学リーグではどのようなサッカーをするのか、注目点の多い試合です。

その九州産業大は3-4-2-1。慎重には入らず序盤から試合の主導権を得ようという積極的な動きでした。攻撃の中心は22.山口慶希(熊本国府高)。DF登録ですがシャドーのポジションを担う彼はドリブルの技術が高くセットプレーもキッカーを担当していました。ちなみに左利き。右足のキッカーは14.末永巧(東福岡高)が担当していましたが、山口の方が多く蹴っていました。

鹿屋体育大は4-4-2ですが、攻撃時に後ろから回す場合はボランチの32.濱口功聖(福岡U-18)が最終ラインに入る形と入らない形がありました。序盤は後ろで回してから相手の裏へ縦パス1本という攻めが多く、中盤サイドを含めた前4人が動きながらかき回しスペースを狙っていました。プレースキッカーは左足の場合は右サイドハーフでプレーしている29.宮内真輝(福岡U-18)。右足だと10.松田天馬(東福岡高)。その松田のCKから先制点が生まれました。鹿屋体育大は裏狙いが落ち着いた後はショートパスの交換で中央突破を試みたり、後半はサイド攻撃の比率を高めたり多彩な攻めを披露。九州大学リーグで最もゴールを記録した選手が多いチームだけにどこからでも点が取れそう。後半、スローインからの混戦を7.片井巧(藤枝東高)が押し込んで追加点奪取に成功します。

この直後、九州産業大は10.関恭範(福岡U-18)に変えて7.赤木翼(東福岡高)を投入。早速その赤木が右サイドを突破してクロスを放ち、これに山口が合わせて1点を返します。

2点リード直後の失点ということで試合の流れが変わるかもしれない大きな局面でしたが、鹿屋体育大はとても試合巧者でした。前半からプレスにいく場面といかない場面をしっかり使い分けていた鹿屋体育大は終盤まで体力が落ちることなく、サイドを使いながら加点し最終スコアは4-1で鹿屋体育大が勝利。最後は差がついてしまいましたが、どちらも良いチームでした。高校、ユース以来にプレーを見た選手もちらほらいて、満足度の高いゲームとなりました。


九州産業大から西へ移動し長崎県の諫早へ。この旅行の最後の試合はV・ファーレン長崎vsロアッソ熊本。熊本は2週連続の現地観戦となりました。普段見に行く試合はバラバラなので関東勢でも2週連続で見るケースは少ないです。

諫早駅は改修中のようでバス停までの移動経路にちょっと悩み、バスターミナルでもスタジアムへ行くバスに関する情報が少なかったように思います。駅からスタジアムまで歩いて行ける距離ではありますが。

スタジアムではジャパネットたかたのアウトレットセールが行われており、他では見られない不思議な雰囲気。

ヴィヴィくんにも会えました。

食べたのは餃子と唐揚げ。

長崎のゴール裏2階からは「熊本復興」のメッセージ。

ホームチームのスタメン紹介VTRのオープニングで、長崎の名所が次々と映る演出はとてもいいですね。長崎は一度観光で来ていたので今回は試合を見るだけなのですが、いろいろ行ってみたくなります。

選手入場後、養父雄仁のJ2通算200試合出場のセレモニー。熊本にも長く在籍していましたので双方のサポーターが祝福しました。

試合内容は省略。長崎が1-0で勝利しました。

前節に続いて熊本の方が気になってしまうのですが、この試合だと守備から攻撃につなげる部分の判断とプレーが中途半端でした。マイボールにできてもあっさり相手に渡してしまったり、失点シーンもクリアがハッキリできなかったり。安柄俊とグスタボの調子は良さそうなので、ゴール前で彼らにいいボールを配球する機会が増えるといいのですが。

長崎の方は途中出場でほとんどプレーはなかったものの久しぶりに吉岡雅和が見れて良かったです。彼は昨年の関東大学リーグの個人的MVPに勝手に選んでおりましたので、レギュラー獲得を目指して頑張ってほしいと思います。

以上でガッツリ九州旅行は終了。楽しませて頂きました。行けなかった大分、鳥栖、琉球はまたの機会に。

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