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観戦メモ 関東大学リーグ 駒澤大vs中央大 早稲田大vs慶應義塾大

2015/10/24 21:08:00

久しぶりの観戦メモは関東大学リーグから。

駒澤大(9位 勝点20) vs 中央大(12位 勝点11)

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第1試合は残留争いになります。スタメンのフォーメーションはこちら。

フォーメーション

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どちらも奪ってから速く前線へボールを送る意図を持った展開。まぁ大学サッカーはそういうチームがほとんどですが。駒澤大はトップに入った9.菊池将太(浦和東高)にボールが収まり、それに合わせ2列目の選手が連動。特に左サイドに入った17.金大生(東京朝鮮高)は神出鬼没な動きを見せ、相手DFは苦労していました。

逆に中央大はエース矢島輝一(FC東京U-18)の不在も影響してなかなか前でボールが収まらない状態。それどころか、前線へのパスも質が低く前半はほとんどいいところなく終了。

前半40分頃にはレアイベント発生。中央大GK30.佐川雅寛(本庄第一高)が6秒ルール(手でボールを保持している場合は6秒まで)を取られ、ギリギリPA内のところで駒澤大の間接FKとなりました。これはゴールにはつながらず。

後半、中央大のキックオフでしたがこの流れの処理を誤り、いきなり駒澤大にチャンス到来。が、シュートは枠をそれゴールならず。
後半13分、駒澤大はCKからファーサイド頭で折り返したボールを菊池が決めて先制。2分後、中央大は188cmの40.岩渕諒(市立船橋高)を入れてターゲットFWを増やし反撃を試みますが、この試合の2点目は駒澤に。1vs1となったところでGKがファウルを犯しPKで加点しました。

中央大はセットプレーのチャンスを得るのが精いっぱいという状況。前回中央大を見たのは9/12の順天堂大戦で、この時は0-4負けだったのですが、今日の内容はこの試合よりも悪化していますね。ちょっと厳しそうです。

駒澤大 2-0 中央大
58分 菊池将太(駒)
76分 中村駿(駒)

早稲田大(2位 勝点34) vs 慶應義塾大(1位 勝点34)

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第2試合は首位決戦。勝ち点は同じで、得失点差は10開いています。伝統ある早慶戦が首位決戦ということでもっとお客さんが入ると思ったのですが、バックスタンドは余裕がありそうでしたね。メイン中央はぎっしりです。

フォーメーション

formation2

両校とも応援の声は力強く、いい高揚感のある中で試合が始まりました。が、早々に早稲田大の左サイド8.堀田稜(浦和ユース)が接触から×マーク。替わって15.秋山陽介(流通大柏高)がそのまま左に入りました。思わぬアクシデント。

試合のペースを掴んだのは慶應大でした。展開としては左でつないだ後右サイドにサイドチェンジをし13.手塚朋克(静岡学園高)がスペースへ突破を図るか、右サイドバックの3.溝渕雄志(流通大柏高)がシンプルにクロスを入れるパターンが一番チャンスになっていました。が、決定機のシュートは枠をとらえられず。

慶應大はDF陣も安定しており、ファジアーノ岡山内定が決まっている5.久保飛翔(済美高)も良いパフォーマンスを見せていました。攻撃が跳ね返されてしまう早稲田大は、慶應大の最終ラインの裏を狙うことで反撃の機会を伺います。

そして先制は早稲田大。CKでこぼれたボールを3.奥山政幸(名古屋U18)がミドルシュートを決めました。

後半は拮抗。早稲田大は特に左サイドの守備を修正し、慶應大の手塚や溝渕に対して数的優位を作り阻止しました。それでも突破してきそうなくらいこの2人はのってましたが。でもやっぱり同点ゴールは慶應大の右サイドから生まれました。ピッチ中央でFKを得た慶應大は素早く右サイドバックの溝渕へパス。早稲田大の守備が遅れボールを前へ運べた溝渕が、相手GKとDFの間を突く完璧なところへクロスを入れ、これを19.松木駿之介(青森山田高)が見事に合わせました。松木は前半に比べ後半消え気味だったのですが、ここで大きな仕事。

慶應大に流れが来そうな雰囲気でしたが、決勝点は後半38分に早稲田大に生まれました。右サイドからのクロスをスルー(おそらく?)し、フリーで受けた10.山内寛史(國學院久我山高)が叩き込み勝ち越し。その後の慶應大の反撃は雑なものに終わり、早稲田大が見事勝利しました。

この試合の早稲田大のすばらしい点はどういう状況下でもパフォーマンスが安定していたことでしょうか。リードを得るゴールを奪った後も浮き足立つことはなく、同点ゴールを奪われた後も動じることはありませんでした。タイトルを獲れそうな風格を感じましたね。一方の慶應大は次戦も3位の国士舘大戦となるので、へこんでる暇はありません。

両チームの中では慶應大4.宮地元貴(東京Vユース)が一番気になりました。センターポジションいろいろこなしていますが今日はボランチ。4-4-2の中盤と最終ラインの間で相手に仕事をさせないよう守っていました。中盤に競り勝てる選手がいるのはいいですね。後半途中ミスでピンチを招きそうになりましたが全力疾走で取り返しました。

今日の早慶戦は今年見た大学サッカーの試合の中ではベストでした。両チームに拍手!

早稲田大 2-1 慶應義塾大
36分 奥山政幸(早)
66分 松木駿之介(慶)
83分 山内寛史(早)

関東大学サッカーリーグ

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