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観戦メモ インカレ 順天堂大vs阪南大

2016/12/12 20:41:00

大学サッカー選手権準々決勝より、順天堂大学vs阪南大学の観戦メモです。

両チームのスタメン・フォーメーションはこちら。

フォーメーション

フォーメーション

序盤、ゲームの支配は徐々に阪南大に。ラインの高い順天堂大に対し長いパスで裏を狙います。狙い方は左SB3.吹ヶ徳喜からそのまま縦に17.山崎康太へ出すパターン、右SB23.大本祐槻を走らせるパターン、シンプルに相手CBの裏を13.前田央樹に狙わせるパターンの3つ。その中からサイド突破がハマり出してチャンスを作りました。ミドルシュートを2本打っただけに留まっていた順天堂大でしたが、前半21分、中央での7.名古新太郎のボールキープから左サイドで11.米田隼也がつなぎ、右サイドからペナルティエリア内中央左寄りへ流れていた14.杉田真彦が決めて先制。その後もチャンスを作るなど順天堂大のペースに変わります。

追う阪南大は相手選手間でパスを受けようとしていた10.山口一真にいい形でボールが入り始め、いくつかチャンスを作りますが得点には至らず。逆に左サイドの5.毛利駿也のドリブルから最後は18.浮田健誠が押し込み順天堂大が追加点。阪南大は攻撃の時に右サイドの15.草野侑己が中に入りSBの23.大本祐槻が高い位置を取るため、順天堂大の左サイド攻撃が生きやすく守備が間に合わないシーンが目立ちました。その後、阪南大は中央左から裏を取った10.山口一真がシュートを放ちますがクロスバーに嫌われ点を返せず。前半終盤は順天堂大のラインコントロールにハマりそのまま2-0でハーフタイムとなります。

後半、選手交代はなし。開始早々に順天堂大がチャンスを得ましたがその後は阪南大の逆襲。右サイドペナルティエリア角付近で23.大本祐槻がファウルを受けフリーキックを獲得。キッカー10.山口一真のクロスのこぼれ球を拾った8.重廣卓也が流し込み1点返すと、4分後の後半8分には左サイドで17.山崎康太が緩急のあるドリブルでDFを抜き速いクロス。これを13.前田央樹がワンタッチで合わせ同点。さらにその6分後、左サイドからドリブルでペナルティエリアへ侵入した17.山崎康太が角度のないところからゴールへ叩き込み一気に逆転に成功しました。1点取られた場面から間延びしてしまった順天堂大はゲームを落ち着かせることができず、わずか約10分で2点リードから1点ビハインドという状況に。

先に選手交代で動いたのはリードしている阪南大。後半22分、1ゴール1アシストという活躍を見せた17山崎康太に替えて11.外山凌を入れ、後半25分には3.吹ヶ徳喜から19.田渕大貴に交代。右SBだった23.大本祐槻が左へ行き、19.田渕大貴が右へ入りました。これで両サイドの運動量を確保。

反撃モードとなった順天堂大は幾度となく相手ゴールに近付きますが、すっかり勢い付いた阪南大は前半よりも出足が早く体を張った守備で対抗。フリーでシュートを打てる場面は少なく、ブロックされてしまいます。

最後のチャンスも決め切れず2-3で試合終了。互いに持ち味を出した試合は、阪南大の勝利に終わりました。MOMは17.山崎康太。前半から最後までスプリントを見せた23.大本祐槻も凄かったです。そして10番の山口一真。阪南大は昨年準優勝に輝きましたが、その出場選手記録に彼の名前はありませんでした。理由は昨年のゲキサカの記事をご参照ください。
(ゲキサカ)寝坊の引責、インカレ出場できず…阪南大10番FW山口が見た4回生の背中
今年のインカレに懸ける思いは人一倍強いでしょう。プレーからもそれを感じました。セットプレーでもいいボールを蹴ってきますし、攻撃の軸となっている彼が次の筑波大戦でどんなプレーを見せてくれるのかは注目ですね。

敗れた順天堂大は、劣勢になってからの修正が半端のまま終わりました。前回のブログでリーグ戦の記録をまとめていますが、リーグ戦での時間帯別失点を見ると、前半や後半の開始15分での失点がかなり少ないチームでして、逆に今日一気に3点取られてしまったことでどうしたらいいか分からない状況になってしまったのかもしれません。選手の中で最も気になったのはすっかりボランチに定着した7.名古新太郎。密集地帯でのドリブルやチームを落ち着かせるプレーはベテランのような雰囲気でした。若いチームなのでこの敗戦を来年に活かしてほしいですね。

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