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U-20W杯とW杯の関連データ

2017/05/18 19:10:00

今週末からFIFA U-20 World Cup(以下U-20W杯)が開幕します。隔年で行われている世界大会ですが、今年は久しぶりに日本代表が出場するということで注目度が上がっていますね。ということでこのU-20W杯と4年に1回行われる方のFIFA World Cup(以下W杯)について、適当に思い付いた関連データを紹介しようと思います。

紹介するデータは下記の通り
・大陸別成績と大陸間対戦成績の比較
・U-20W杯に出場した選手の中からW杯に出場したのはどれくらいか
・U-20W杯の「飛び級」選手たち

データはここ20年を参照しました。U-20W杯は1997年大会から、W杯は1998年大会からとなります。

大陸別成績、対戦成績の比較

ここ20年の大会から大陸別にベスト4に残ったチーム数、勝率(PK戦勝利は除く)、平均得失点を並べたのが下図となります。オセアニアからアジアになったオーストラリアは、過去の大会のものもアジアとして計算していますのでご了承ください。

大陸別成績

大陸別成績

この2大会で最も異なる傾向となっているのはアフリカでしょう。U-20W杯でベスト4に入ったチーム数は欧州と同じで、試合勝率も南米、欧州に近い数値となっていましたが、W杯になると一気に落ちています。もちろんW杯でもサプライズを起こした試合は多かったですが、上に残るまでには至りませんでした。一番よく言われるのは若い頃の身体能力の差の部分でしょうが、成人化以降の協会と選手間でのトラブルの多さもW杯の成績に影響しているように思います。

U-20W杯からW杯で存在感が大きく変わるのが欧州。出場国が多くすぐ敗退する国もあるので試合勝率の数値は南米より落ちますが、W杯でのベスト4の割合は圧倒的。欧州の場合、すでにクラブチームで出場機会を得ている選手は招集されないケースもありますし、定期的に各世代の代表チームが公式戦を戦える環境にありますから、そこまでU-20W杯を特別視していないように思えますね。

ここ20年のU-20W杯においてアジアからは99年の日本と13年のイラクがベスト4に残りましたが、W杯では韓国のみ。やはり勝率が下がる傾向にありました。

大陸間対戦勝率

大陸間対戦勝率

大陸間の対戦勝率を出して見ると最も気になるのは対南米、対北中米のところで、アジアとアフリカはここ20年のW杯において南米に勝っていません。そして北中米相手の試合も勝率が下がっていることが分かります。

このように同じワールドカップの名前が付いていますが、成績の残り方には違いがあるのです

U-20W杯に出場した選手の中からW杯に出場したのは

次に紹介するのは出場した選手について。登録メンバーではなく試合に出場した選手の話になります。

出場選手割合

出場選手割合

97年以降U-20W杯に出場した選手は4143人。このうちW杯に出場したのは297人で、約7%という数値になりました。これを記録するにはU-20W杯に出場して且つW杯にも出場しなければならず、また世代というタイミングもあるのでハードルが高かったりします。

大会年度に分けて対象人数を調べた結果が下図となります。

大会別出場割合

大会別出場割合

U-20W杯出場時を20歳と考えれば、だいたい25~29歳の時にW杯に出ているという計算です。この調査期間だとサンプルが少ないのですが、33歳になると一気に減りますね。逆にU-20W杯に出た翌年のW杯に出るという選手も少々いますので、今大会からもロシアW杯に出る選手がいるかもしれません。

上記のデータを日本代表だけに絞ってみました。

日本の出場割合

日本の出場割合

やはり準優勝を収めた99年のメンバーがその後のW杯代表にも多く選出されています。この影響もあって割合としては高めになりました。一方でその次の01年のメンバーからW杯に出たのは駒野友一のみ。この代表には前田遼一、佐藤寿人、森崎和幸といったJリーグ通算記録の上位選手がいますが、W杯に出ることはできませんでした。特に前田はW杯の間だけ代表のレギュラーになるという切ないパターンでしたね。ちなみに小野伸二はW杯に出場した翌年にU-20W杯を経験するというレアな順番となっています。

国別割合

国別割合

ほかU-20W杯とW杯の双方に頻繁に出場している国の割合を並べてみました。まぁこれは興味本位で出してみただけで、この数値が高ければ良い悪いというものではないと思っています。ドイツは双方の大会に出る割合が低いですが、現時点では最も成功を収めている代表の1つですし、色々な国へ選手を輩出しているブラジルも20歳以降にブレイクする選手が現れるのは当たり前でしょう。真面目に調べるとしたら、W杯に限らず世代別代表招集歴を調査してA代表出場歴と照らし合わせる感じでしょうか。

U-20W杯の「飛び級」選手たち

最後に「飛び級」の話題について。U-20W杯は2年1回ということで今回でいう「飛び級」の定義は開催年の18年前以降に生誕した選手とします。飛び級でU-20W杯に出場した選手は412人で、そのうちW杯に出たのは45人。割合的には先に紹介した数値より上がります。

飛び級割合

飛び級割合

そして大陸別でU-20W杯の出場選手中、飛び級で出場した選手の割合を見るとやはり多いのはアフリカ。5人に1人は飛び級選手という計算になります。逆に一番少ないの欧州。だいたいイメージ通りなデータですね。

97年以降のU-20W杯の飛び級選手の中で最も成功したのはリオネル・メッシでしょう。87年生まれの彼は05年大会に出場しチームは優勝。自身はMVPと得点王に輝きました。次の大会には出場していませんでしたが、07年大会のアルゼンチンはアグエロ、ディマリア、バネガらいましたので全く問題なく、その大会のアルゼンチンも優勝しました。

自分はU-20W杯の飛び級というとアメリカのフレディ・アドゥは思い出します。彼は03,05,07のU-20W杯に飛び級で出場。ちなみに03年大会ではまだ14歳でした。08年の北京五輪では日本戦にも出場しました。若くして期待されていた選手でしたがその後は……という状況。難しいものです。 Soccer D.B. フレディ・アドゥ

ということで、力尽きてきたのでこの辺で。

FIFA U-20 ワールドカップ
93年の大会からの試合結果、出場選手などをまとめています。

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