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15連戦を記録から振り返る

2018/05/23 20:50:00

3月末から先週末にかけてJ1、ルヴァン杯、ACLを戦うチームはとても厳しい試合日程となりました。W杯によるリーグ中断の影響でこういう日程になったわけですが、特にJ1+ルヴァン杯のチームは週末+ミッドウイーク開催で15連戦となりました。ルヴァン杯は若手の起用ルールも設けられメンバーを変えやすいレギュレーションになりましたが、それでも常に試合が行われる状況は選手はもちろんスタッフにとっても負荷が大きいでしょう。この15連戦を記録から追ってみようと思います。

「15連戦」に絞るため今回はルヴァン杯に出場したJ1チームのみとさせて頂きます。ACLの4チームを除いた14チームですね。試合間隔と勝敗を一つの図にしてみました。基本的に中2日or中3日ですが、最初に神戸が金曜開催だったことで中4日となっています。

連戦一覧

15連戦で順位表

※データ見出し押下でソート可

15連戦だけで順位表を作ると上の表のようになります。15試合中11試合がリーグ戦で残り4試合がカップ戦でしたから、リーグの順位表に近い配置になると思います。浦和はこの間に3人が監督の席に座りました。チーム状態が悪いところから始まったわけですが、結果的には最少失点でクリア。ここ数年の浦和と比較すれば得点力がないのは物足りないでしょうが、0に抑えれば勝点は得られるわけで、連戦の中での立ち直り方としては上々でしょう。初めてのJ1で厳しい連戦を強いられた長崎も悪くない成績だったかと思います。

大会別平均勝点

連戦下におけるリーグ戦とカップ戦で得た勝点の平均値を散布図にするとまた面白い傾向が出ました。青字がルヴァン杯のグループステージを突破したチームです。リーグで勝点を得た広島FC東京札幌はルヴァンで振るわず敗退。どちらも好成績を残すのはやはり難しいようです。

15連戦の出場時間トップ20

出場時間 出場(スタメン)
三浦 弦太G大阪117013(13)
マテウスG大阪117013(13)
櫛引 一紀名古屋117013(13)
遠藤 航浦和115213(13)
宮原 和也名古屋109613(12)
野上 結貴広島109214(12)
高橋 祥平磐田108413(12)
菅原 由勢名古屋108013(12)
西川 周作浦和108012(12)
林 卓人広島108012(12)
槙野 智章浦和108012(12)
秋元 陽太湘南108012(12)
権田 修一鳥栖108012(12)
林 彰洋FC東京108012(12)
飯倉 大樹横浜FM108012(12)
キム ミンヒョク鳥栖104215(12)
高橋 祐治鳥栖104114(11)
橋本 拳人FC東京103512(11)
ファン ウィジョG大阪102213(13)
遠藤 保仁G大阪101812(12)

15連戦下の選手の出場時間をまとめると上の表のようになりました。さすがに全試合フルタイムで出場した選手はゼロ。15試合出場した選手は3人(キムミンヒョク、長澤和輝、川辺駿)いますが、途中出場だったりするのでランクインしたのは1人だけでした。この20人の所属を見ると一番多いのはG大阪です。三浦弦太、マテウス、ファンウィジョ、遠藤保仁の4人が入りました。次いで名古屋、浦和、鳥栖が3人。全体的にはGKやDFを固定起用する傾向が当然多いのですが、G大阪は中盤のマテウス、遠藤や得点源であるファンウィジョを長く起用しました。主力を起用し続けることで戦術の浸透を狙ったのでしょう。ルヴァン杯はプレーオフ進出を決めましたし、ひとまず最も悪い状態からは抜け出したように思いますが、リーグ戦はまだ降格圏となっています。

選手の起用面で特徴的だったのはFC東京。15連戦でスタメン起用をした選手の数は28人と4番目に多かったのですが、リーグ戦11試合だけで計算すると16人と最少タイでした。リーグ戦はほぼ固定し、ルヴァンで多くの選手を試した形と言えます。U-23チームもあることで選手の数も多いですしね。ただルヴァンで結果を残せなかったということは、長谷川戦術の浸透は現在のレギュラーに限られているということでしょうか。

15連戦の得点ランキング

得点 出場(スタメン)
パトリック広島1012(10)
ディエゴ オリベイラFC東京811(10)
中村 慶太長崎711(10)
ジョー名古屋614(9)
興梠 慎三浦和611(11)
西村 拓真仙台612(11)
ウーゴ ヴィエイラ横浜FM613(7)
ウェリントン神戸610(5)

15連戦での得点ランキングもリーグ戦のそれと近いですが、外国籍選手が多い中で長崎の中村慶太の活躍は目を見張るものがあります。あとは少ない出場時間で結果を残したウェリントンも注目。J2では攻撃の主軸として活躍してきましたが、J1でも覚醒となるでしょうか。

連戦は当然きついのですが、カップ戦はあるもののリーグ戦は2ヶ月の中断ということで仕切り直しができます。ここまでで出し切ってもリカバリーの時間を設けられるわけです。そして蒸し暑くなる6月の試合をスキップできます。この通常とは異なる日程をどうコンディション調整をし夏場の試合を迎えるのか。再開後の成績は選手のみならずチームスタッフの力も大きく反映されることでしょう。

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